ソルフェージュ

音楽を自分のものにする
進化させる

音楽という「家」は、ソルフェージュという土台・基礎の上に成り立っています。
音楽はソルフェージュなしでは成立し得ないものです。
しかしながら、時代は流れ、手軽で便利なものが求められる時代になり、
世の中はシステム化され、皆が平均的に良い生活が送れるようになりました。
それとともに、音楽教育もシステム化され、同じようなことを、たくさんの子どもたちに教えていきます。
その中で求められてきたことは、いかに速く、手軽に、効率よく、学べるか。演奏できるか。教えられるか。
そうやって、身軽になった演奏だけがひとり歩きし、音楽の本質や、音楽のかなめであるソルフェージュは遥か遠くへ追いやられ、
真実の音楽、芸術の音楽は影をひそめていったのです。
今、古き良き時代の音楽を、在り方を、もう一度取り戻す。
そして、新しい時代と共に、さらに新しい音楽の学びとして進化させる。
ソルフェージュ力を手に入れ、生きた音楽を。芸術としての音楽を。

基礎を大切にするブルガリア

IMA PIANOを監修している世界的音楽家イリヤン・イリエブの出身国ブルガリアは、音楽教育がとても盛んな国です。
小学生から入学できる無料の音楽学校が7つも存在します。国を挙げて音楽家を育成しており、世界の一流音楽家を輩出してしています。
その背景には、徹底したソルフェージュ教育があります。
音楽を学び始める際、楽器に触れるよりも前に、ソルフェージュの個人レッスンを受けるのが通常です。
ある程度の時間をかけてソルフェージュのトレーニングを受けた後に、演奏してみたい楽器を選んでそれぞれの楽器の個人レッスンを開始します。
楽器の習得が早くても、ソルフェージュ力がなければ、それは「音楽」のセンス、良い耳やリズム、テイストが磨かれていないということ。
ソルフェージュ力不足を理由に学校を退学になります。
それほど基礎力を大切にしているブルガリアの音楽家は、まるでマシーンのように楽譜が読めたり弾けたりするのです。

ドラえもんのポケットを手に入れる

料理人の包丁と同じように、ソルフェージュという「道具」を使いこなせて初めて良い演奏が可能となります。
私たちの耳を楽器同様にチューニングしたり、楽譜が速く読めると練習の効率化や、楽曲の解釈をしたりする際にもとても役立ちます。
ただそこに描かれた音を並べるだけではなく、一つ一つの要素がどのように組み立てられたか理解し、そしてそれを味わう感性を持てる。
音楽を学ぶ大きな喜びです。
ソルフェージュという道具は磨かれ続けなければ、切れ味が悪くなり錆びてくるので、包丁と同じように大切に磨き続ける必要があります。
切れ味の悪い道具(ソルフェージュ)を使ったで努力と時間を無駄にしないために。
何でも叶えてくれるドラえもんのポケットを手に入れて、もっと自由に音楽を。

音楽を自分のものにする

輝き出す。あなた自身も。あなたの音楽も。

皆さんは英語が喋れますか?学校で習った英語はどれだけ生きた英語になっているでしょうか。おそらく多くの方が使いこなせていないままです。

単語、文法、発音する、会話する、リスニング
単語や英文を書く、英語の本を読む   など

これらのどれかが欠けていたり、バランスが悪いとうまく使いこなせないのです。これらを総合的にバランス良く学び、統合させる(結びつける)ことで、生きた使える英語となります。

これらを音楽に置き換えるとどうなるでしょうか?

理論、リズム、歌、演奏、合奏、
聴き取り、音感、フレーズ、音符、楽譜の書き取り
音楽鑑賞、楽曲分析、音楽史 など

これらがソルフェージュです。

英語の理解が深まると、言葉や会話から感情もわかるようになってくるのと同じで、
音楽もソルフェージュによって音や色、におい、イメージも想像できるようになります。
総合的に学び、それぞれの要素を結びつけ、融合していくことで、
理解が深まる=演奏できる=楽しめるようになるのです。

これだけ多岐にわたるソルフェージュ。
初心者だけでもなく、受験や試験のために集中的に学ぶのでもなく、ソルフェージュは演奏と並行して「別で」学ぶべきものです。
演奏テクニックとソルフェージュ、最初は別々だったのが、だんだんと融合されていったとき。
あなた自身も、あなたの音楽も輝き出すでしょう。