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正直な音楽ってなんだろう

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ブルガリアの優れた音楽教育 ソルフェージュの秘密

音楽という大きな建物を完成させるために、土台、基礎、骨組みは強固でなければなりません。
音楽の家の土台、基礎、骨組みのことを、『ソルフェージュ』といいます。

通常ピアノのレッスンでは、演奏9割、ソルフェージュ1割とそのほとんどの時間を演奏に割いていることがほとんどです。
にもかかわらず、なぜか楽譜や音符がスムーズに読めない、リズムがとれないなど、演奏外のことに時間をとられ、ピアノ演奏に関する音楽的な深い部分までたどり着けないまま毎回レッスンが終わってしまいます。
練習してきてね、と言われても基礎力がないのですから、家の練習も当然はかどらず、
練習が嫌いになってしまいます。

音楽に関する基礎能力ソルフェージュが欠けているために起こります。
練習しても上達しない、という矛盾が生じてしまいます。
この従来の在り方がいかに非効率的かおわかり頂けると思います。

皆さんは英語が喋れますか?学校で習った英語はどれだけ生きた英語になっているでしょうか。多くが喋ることの出来ないまま身につかず、残念な結末になっています。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。

英語(音楽、楽器、ピアノ)を使いこなすには、単語(音符)
文法(理論)
発音する、会話する(歌う、リズム)
リスニング(聴き取り、音感)
単語や英文を書く(楽譜を書きとる)
英語の本を読む(音楽鑑賞、楽曲分析、音楽史)などを総合的に学ぶことで会話が出来、
楽しめる = 演奏が出来る、音楽を楽しめる、ようになるのです。
どれかが欠けていたり、バランスが悪いと「使いこなせない」のは、
英語も音楽も同じです。

ソルフェージュという道具を使いこなせないまま音楽、楽器の演奏をすることは、
切れ味の悪い包丁で一生懸命料理をするようなものなのです。

包丁と同じように、音楽を操る道具(ソルフェージュ)をおろそかにしては、良い演奏に繋がるどころか、無駄な練習をしている割に上達は望めないのです。

ソルフェージュという「道具」を使いこなせて初めて良い演奏が可能となります。

子供、大人関係なく、アマチュア、プロであろうと、ずっとソルフェージュという道具は大切に磨かれている必要があります。
プロの料理人こそ、道具、包丁を大事にしているはずです。

IMA PIANOはIMA(Integrated Music & Arts)公認ピアノ・ソルフェージュ教室です。

ブルガリアの優れた音楽教育を元にIlian Iliev氏による独自プログラムを、
日本でIMA PIANOだけで受けられるレッスンです。

クラリネットの権威であり世界的音楽指導者イリヤン・イリエブ氏監修による、
オリジナルカリキュラムを用いたソルフェージュを行います。

音楽教育が充実しているブルガリアの教育現場で実際に使われている教材を基に、
年齢やレベルに応じた特別カリキュラムを使用しています。

ブルガリアは、音楽教育がとても盛んな国です。

小学生から入学できる音楽学校がなんと7つも!存在し、国を挙げて音楽家を育成しています。
しかも無料です!

そして、世界の一流オーケストラや劇場で活躍する、多くの素晴らしい音楽家を輩出してしています。
その背景には、徹底したソルフェージュ教育があります。

ブルガリアでは、小さな子供が音楽を学び始める際、楽器に触れるよりも前に、
ソルフェージュの個人レッスンを受けるのが通常です。

ある程度の時間をかけてソルフェージュのトレーニングを受けたあとに演奏してみたい楽器を選んで、それぞれの楽器の個人レッスンを開始する、という流れです。

ソルフェージュとは、音楽家にとって必要な教養の全てを集約したものです。

聴音、視唱、リズム、音程、移調、楽曲分析、理論、音楽史、など多岐にわたります。

ソルフェージュは子供時代や、音楽教育の現場のみで使われるものではなく、
音楽家としての日々の鍛練のため、演奏活動のために、継続的になくてはならないものです。

料理人が包丁という「道具」を研がなくなってはスムーズにいかないのと同様に、
どんなに楽器を練習しても、道具がガタついていれば良い演奏にはなりません。

ソルフェージュは演奏を豊かにする「道具」です。

ソルフェージュを取り入れることは、私たちの耳を楽器同様に、チューニング、調律することでもあります。

また、譜読みをしたり、楽曲の解釈をしたりする際にもとても役立ちます。

私たち音楽家は、すでに偉大な作曲家によって、完成された作品を演奏しています。

ただそこに描かれた音を並べるだけではなく、一つ一つの要素がどのように組み立てられたか、という音楽全体の仕組みを理解することは、音を表現する上でとても大切なことです。

コンクール、受験や試験のためだけではなく、実際に演奏する際の、音楽を深めるためのツールとして、想像以上の力を発揮することでしょう。

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